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アメリカインプラント学会 歯科の近未来

【学会参加報告】Academy of Osseointegration Meeting 2025 in Seattle

先日、アメリカ・シアトルで開催された**アメリカのインプラント学会「Academy of Osseointegration Meeting」**に参加してまいりました。北米への渡航は、実に2019年のコロナ禍前以来となり、久しぶりの海外学会参加となりました。

今回の主な目的は、

  1. 現在、当院で行っているインプラント治療の“現在地”を確認すること

  2. 世界の潮流から“これからのインプラント治療”を予測すること
    の二点でした。

当院の術式は、今なお“新鮮”で“信頼性が高い”

嬉しいことに、当院で採用している治療手法が学会のメインセッションでも取り上げられており、世界的にも有効性が認められていることを実感しました。比較的新しい技術でありながら、長期的な治療経過にも優れていることが再確認でき、自信と励みになりました。

今後もさらなる精度の向上を目指し、研鑽を重ねてまいります。

未来のインプラント治療は、ここまで来ている——衝撃だった“ロボタイズされた治療”の現実

そしてもう一つ、非常に大きなインパクトを受けたのが中国のスピーカーによるプレゼンテーションでした。欧米のスピーカーが個人や大学単位で術式や研究成果を発表する中、中国の報告はまったく異なる次元——

AIが診断から治療計画を立案し、ロボットが手術を行う未来の風景が、すでに現実として紹介されていました。人間の役割はロボットの監視やメンテナンスに限られており、その精密さや完成度の高さには衝撃を受けました。

かつてのアメリカの学会では見られなかった光景であり、電気自動車におけるBYDとテスラの構図が、インプラント分野にも訪れているのかもしれません。中国の技術力と情報発信力の底知れなさを肌で感じる機会となりました。

多くの企業展示と最新ソリューションにも触れることができた、実りある時間

会場では多くの企業ブースも出展されており、新しいデバイスやデジタル技術にも直接触れることができました。
すぐに現場に取り入れられそうなアイデアも多く、日々の診療にどう活かせるか、想像がどんどん膨らむような時間でした。

こうして改めて感じたのは、インプラント治療は今も進化の真っただ中にあるということ。
今ある技術に満足せず、これからも一つひとつの治療にしっかり向き合いながら、安心してお任せいただける治療を提供し続けていきたいと、強く感じています。